女子中学生強盗殺人事件-三重朝日町・四日市

■2014/3/3　13：31 最終更新■

速報情報 – 随時更新

・3/3速報-少年は任意同行当初12時間にわたり容疑を否認しており、今は容疑を認めているが未だに反省の言葉はない
・3/3速報-少年は「私が犯人です。１人でやりました。被害者少女と面識はなく、金目当てでした」と供述
・3/2速報-三重県警は、朝日町に住む菰野高校３年の少年（１８）を強盗殺人罪などで逮捕
・12/25速報-朝日町向陽台のスーパーでビラ配り-捜査難航。
・11/27速報-警察庁が最高300万円の公的懸賞金を懸けることを決定。（2013/11/28～１年間）

【犯人を正式逮捕】
三重県警は３月２日午前、遺体発見現場からわずか500mほどの位置（三重郡朝日）に住む、三重県立菰野高等学校３年生の少年（１８）から、重要参考人として事情を聴いていることを明らかにしました。

警察はこの少年が容疑者であると断定しており、その後、強盗殺人などの疑いで逮捕状を請求。同日夜22時ころ、少年を逮捕しました。

少年は任意同行当初から容疑を一貫して否認していたといい、それが原因で逮捕が夜遅くなったものと思われます。

その後、少年は警察の取り調べに対し「私が犯人です。１人でやりました」などと供述。また「お金目当てでやった。少女と面識はない」などと話し容疑を認めているということです。

強盗殺人罪は、犯人が成人の場合、法定刑が「死刑または無期懲役」となっており、最も重たい犯罪の内の１つです。

少年が今後どのようになるかは、中3女子強殺事件で18歳少年逮捕-今後の流れ にてまとめています。

事件から１ヶ月、見えぬ犯人像（10/1追記）

寺輪さんが殺害された事件から約１ヶ月。

捜査関係者が「現場に残された遺留品が少なく、犯人像も絞り込めていない」と言っており、捜査は長期化する可能性が高くなってきたようです。

警察は、事件から丁度１ヶ月目にあたる９月２９日、現場近くのスーパーや四日市市内など３ヶ所で、チラシ配りや情報提供の呼びかけを行ないました。

寺輪博美さんの事件当日の服装も公開され、黒のタンクトップ、その上に黒地で一部白のストライプの入った上着を羽織り、ピンク色のクロックス、手には紫色のチェック柄タオルを持っていたといいます（マネキン画像参考）。

どんな小さなことでも、何か思い出したり引っかかっている情報などありましたら、情報提供をよろしくお願い致します。
四日市北警察署 特別捜査本部（059-366-0110）

迷宮入りか（9/20追記）

寺輪博美さんが殺害されてもうすぐ１ヶ月。
テレビのニュースなどでは全く報道されることもなくなり、ネット上でも新たな情報は更新されていないようです。

最近は三重県警内でも「自首を待つしかないか」や「迷宮入りか」などという弱音も漏れ始めているといいます。

三重県では過去に何件もの迷宮入り事件があり、中でも１９９１年に四日市市で８歳の女児が失踪、１９９７年には明和町で１７歳女子が失踪する事件が未解決なことは有名です。

２ｃｈをはじめ、三重県警の捜査能力、捜査に対して取り組む姿勢などに厳しい意見が飛び交っています。

寺輪さんが襲われたのは５分間の間か（9/15追記）

寺輪博美さんは殺害された日の２２時５５分にLINEでメッセージを送信しているのが確認されていますが、２３時ころに受信した友人からのメッセージを読んでいないことが新たに分かりました。俗にいう、「既読」にしていないということですね。

警察は、２２時５５分～２３時ころの約５分間の間に寺輪博美さんが襲われたとみて、捜査を進めているようです。

事件の詳細（10/21更新）

８月２９日の午後２時３０分ころ、三重県朝日町埋縄（うずなわ）の空き地で、パトロール中の男性警察官（四日市北警察署）が若い女性の遺体を発見しました。

遺体となって発見されたのは、三重県四日市市に住む、寺輪博美さん（１５）と断定されました。寺輪博美＝てらわひろみ

寺輪博美さんは三重県四日市市山村町の市立朝明(あさけ)中学の３年生。

８月２５日から行方不明になっており、２７日午後７時ごろに父親から四日市北署に捜索願が出され、三重県警が付近を捜索をしていました。

寺輪博美さんは発見された際、下着は着用していましたがその他の衣服をつけず、仰向けに倒れており、目立った外傷はありませんでした。

三重県警は８月３０日に会見。寺輪博美さんの死因は口と鼻をふさがれたことによる窒息死と判明し、強盗殺人と死体遺棄事件として捜査本部を設置。９０人態勢で捜査を開始しました。

警察は、面識の無い人物に現場付近で突然襲われた可能性があるとみて、寺輪博美さんの所持品からは指紋を、現場付近からは複数の髪の毛や足跡、タイヤ痕などを採取し、関連を詳しく捜査していますが、有力な手がかりは掴めず、迷宮入りに近い状態になっているのが現状です。

遺体遺棄現場について

遺体発見現場は朝日駅から西に約８００ｍ離れた住宅地近くの空き地。寺輪博美さんの自宅はその現場からさらに７００ｍほどの位置にありました。

発見された現場周辺には遺体を引きずったような跡がないことから、三重県警は空き地で殺害された可能性が高いとみています。

遺体から数メートルの場所に、寺輪博美さんの着衣やカバン、財布、携帯電話などが壊されずに放置されているのが発見されましたが、財布の中の現金だけがなくなっていました。

捜査関係者によると、遺体には抵抗した場合に背中などにつくと想定される擦り傷などはなく、また手の爪にも他人の皮膚片などの付着が無かったといいます。そのため、一部では顔見知りによる犯行の可能性も高いと推測されています。

現場の前は県道が通っており、近くのミカン畑などに人が行くことはたまにあるが、ふだんは人通りがほとんどない場所だといいます。

事件当日の寺輪さんの行動

死亡推定時刻は２５日の深夜。

寺輪博美さんは２５日夜、友人の女子中学生と２人で四日市市の四日市港で開かれた「四日市花火大会」を見に行きました。

そして午後１０時３０分ころ、家に帰るため朝日町のＪＲ関西線朝日駅で下車。近くのスーパーで友人と別れたのを最後に、行方不明となりました。

寺輪博美さんは２５日当日、花柄のタンクトップに紺色の上着、黒色のミニスカートを着用し、ピンク色のサンダルを履いていたといいます。

捜査により分かっていること

・衣服や遺体に目立った損傷・外傷なし
・死因は口や鼻を押さえたことによる窒息死
・スマートフォンから複数の指紋を検出
・現場付近で複数人のものと思われる足跡を採取
・現場周辺で白い不審な軽自動車が目撃されている

残された謎

・目立った外傷なし
・防御創なし（抵抗したあとがない）
・死因は窒息死だが、首を絞められた痕はなし
・遺体を隠そうとしたあとがなく、堂々と放置されていた
・遺体の周囲からは携帯電話や財布などが見つかっている
・衣服や遺体に損傷はなく、意識を失わせるような薬物も検出なし
・空き地や空き地に入る道路で寺輪さんの足跡が確認されていない。
・遺体に引きずった痕がない。

行方不明当日からの流れ（9/15更新）

行方不明～事件～現在までの経緯

時期	内容
2013/8/25
	8:00頃、自転車で四日市市の同級生宅へ行く
	13:00頃、別の友人と市内の大型商業施設で合流、買い物や食事をする
	夕方ころ、友人と四日市市の花火大会に行く
	17:15～20:30頃、友人と花火大会を見物
	22:26頃、四日市市の富田駅を出発
	22:30頃、姉とLINEでメッセージを交わす 「いつ帰るの？」→「これから帰る」
	22:34頃、富田駅から朝日駅到着、下車。 →スーパーに行く
	22:45頃、友人と別れる ※同時刻、遺体発見現場付近で不審な白い軽自動車が目撃される
	22:55頃、別の友人とLINEでメッセージを交わす 「今からカラオケに行くよ」→「いいね」 ※同時刻、現場近くを歩く寺輪さんとみられる女性が目撃される
	23:00頃、LINEで友人からメッセージを受信。 →寺輪さんは読んでいない
	23:17頃、姉が電話したが寺輪さんの応答はなく、連絡が途絶える
	深夜、寺輪さんの死亡推定時刻
2013/8/27	19:00頃、父親が四日市北署に捜索願を出す
2013/8/29	14:30頃、朝日町の空き地から遺体となって発見
2013/9/3
	現場に残された遺留品から、複数の人間の指紋が検出されたことが分かる
	8月25日の夜に、死体発見現場の空き地に入る路地で白っぽい軽自動車が目撃されていたことが分かる

寺輪博美さんと姉のLINEのやり取り

PM9:55「いつ帰ってくるの」

　PM10:26「ママたちは帰ってる？」」

PM10:27「パパいないよ。早く帰っておいでね」

　PM10:30「帰っとるって言ってるやろ」

寺輪博美さんと同級生のLINEのやり取り

PM10:55「今からカラオケにいくんやわ」

　PM10:56「いいね」

専門家の見解

犯罪ジャーナリスト
「１番可能性があるとすれば、この明るい場所ですね。このスーパーで友人と別れた直後、もしくは友人といる時に、もう犯人が目星をつけていたという気がしますね。当然私は、犯人っていうのはこの辺りに土地勘がある人間だと思います。昼間だと、土地勘が無くても草むらや森を見れば分かるじゃないか（犯行現場となった空き地があることを）、という方もいますけれども、今この時間にここを歩いてもらったらわかりますけれども、ここがこうなっている（犯行が容易な場所）というのは誰もわかりません。ですから、普段から知っている者の犯行、となりますね」
「土地勘のある、顔見知りの犯行。ただ顔見知りといえど、メールや電話のやり取りをしたりといった仲ではなく、ただ顔を知っている程度、ですね。遺体に外傷が少ない、抵抗したという跡がない、ということから判断しますと、なにかしらの顔見知りだったと推測されますね。遺体が路地からそう遠くない位置に放置されていることを考えると、犯人は単独犯ということが考えられます」

元滋賀県警鑑識課の男性
「犯行現場と遺棄現場が同一であると私は思っている。鑑識が入って相当いろいろ調べていましたけれども、足跡ですよね。跡を相当数とってやったみたいですので、そうするとその足跡の動きによってどのような行動形態であったかというのが分かってくる。靴の方向とか靴の入り乱れている内容とか、被害者の靴の足跡のあととか見れば、おのずとどこが犯行現場ということが分かってくるわけですね。警察は既に掴んでいると思います」
「通り魔的な事件だと仮にしますよね。そうすると、目的を達成した後は逃げることが先に立ちますから、簡単に言えば、逃げてしまえば自分につながりませんよね？結局”指紋”というのは比較するものが無ければどうしようもない。前歴者は警察に指紋の資料が残っていますよね。それと比較できても初犯の人間とは比較できない。そういうことを考えると、初犯である可能性があるかと」

犯罪精神病理学に詳しい教授
「もし襲って拉致したのであれば、何か叫び声やトラブルの声を聞いていると思うのだけど、そういうことがないとすれば、車で誘うとか、あるいは顔見知りであったとか、なんか安心できる状況であった、そういうことが考えられますね」

元警視庁警視
「犯人は面識が無い人物、かつ腕力のある男。つまり抵抗する間もなく鼻と口をふさげるような人物ではないか」

不審人物に関する情報

寺輪博美さんに起きた不可解な事件（同級生の証言）
「（事件前の８月２０日に）３０代の男の人がメガネをかけて帽子をかぶって、博美さんに『写真を撮らせて下さい』って。で、博美さんを皆で守って囲んで、速攻家まで逃げて、警察に通報した」

８月２５日に現れた他の不審人物
・近鉄四日市駅で、女の子が無理やり襲われた。
・スーパーの駐車場で、女性が連れ去られそうになった。

現場付近でここ数年の不審者目撃情報
・ＪＲ朝日駅付近で下半身を出した男性が現れる。
・スーパー周辺で、女子小学生に声をかける男性や、女装をした男性が現れる。
・県道沿いで車上荒らし。

寺輪博美さんを知る人などのコメント

中学校の校長
「本当に悔しいですし、尊い命が失われ本当に残念であり、痛恨の極みであります。素直で明るくて、友達思いの子でした。（寺輪さんは）『新体操が好きでこれだけはやめられません。１週間に１回、練習に行くのが楽しみです』という話をしてました」

寺輪博美さんを知る人
「誰とでも仲良くできそうな感じの子」

「気さくに喋ってくれた思い出はありますね」

寺輪博美さんの同級生
「知らない子でも『やっほー』みたいな軽く、ちゃんと話しかける」
「小学校の時から元気で、中学校ではより活発になった。よく友達と遊びに行っていた」
「花火大会の時、一緒に帰ってきたけど友達の方が家に近く先に帰った。（寺輪さんは）歩いて家に帰るって言ってこうなった」
「（花火大会後）友達から『寺輪さん知らん？』って言われて『知らん』って言って終わった」

現場の近所の人
「歩行者はほとんどない。人通りも少ない」
「（車は）多いです。夜もあります。（歩行者の）人通りはないです」
「ずっと家にいましたけど、悲鳴とか何も聞こえなかったと思いますけど」
「びっくりした。（普通の人は現場付近を）通らないと思うな。畑に行く人間か、みかん畑に行く人間しか通らないと思う」
「（夜の人通りは）ほとんどない。この時間帯だったら。地元の人も通らないし、あとは散歩する人だけ。夜間は。（不審な人物は）そんなの全然いないと思う。平和な町だと思ってる。（何か気付いたことは）全然何もない。みんなが集まってびっくりしている」