犯罪研究所について
犯罪研究所では、日本国内の犯罪事情・刑法・刑事政策などについて、あらゆる視点から研究しています。主に、犯罪白書や総務省統計局など各機関の統計資料などを基に、各種犯罪に関する統計表を作成しております。
その他、法定刑・量刑・各種犯罪の構成要件・犯罪者の心理についてなど、犯罪に関すること全般の様々なコンテンツを作成・公開していきます。
もし、当サイト内において誤った解説や誤表記(誤字脱字含む)などがありましたら、お問い合わせよりお知らせいただけますと幸いです。ご意見・ご質問なども受け付けております。
犯罪件数の推移
平成13年~平成16年頃をピークに、刑法犯の認知件数は減少傾向にあります。
またメディアでは、兵庫県神戸市須磨区で起きた神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)などをきっかけに、「少年犯罪の凶悪化」や「少年犯罪の激増」などという報道がたびたび流れますが、実際には少年犯罪は凶悪化していませんし、件数も減少しています。
以下のグラフのように、少年刑法犯の検挙人員は昭和60年代ころより減少傾向にあり、平成15年からは右肩下がりとなっています。(少年人口比などは無視)
画像出典:平成24年版 犯罪白書
犯罪件数などは人口の推移や警察の捜査能力の向上など、その他にも様々な事象が複雑に絡み合って反映されるものであるため、犯罪件数減少=治安向上とはなりませんが、体感的には犯罪が減少すると同時に治安も安定してきているように感じます。
特に少年犯罪の減少に関しては、少子化が1つの大きな理由ではありますが、それだけが理由ではないと思っています。
では何故減少しているのか?
当サイトでは、上記のようなことも含め、様々なテーマにおいて研究を進めていきます。